知恵熱

土曜の午後から今日の朝くらいまで高熱を出して寝込んでいました。土曜の昼頃から全身が極度にダルくなり、夕刻には激しい頭痛と全身の神経経路全般に広がる痛みに襲われました。それにほとんど全ての歯が同時に痛み出しました。首から上は異様に熱く、手足は冷え、間欠的に寒気が走ります。まさに風邪に似た症状ですが、小生のばあいに限って言えば風邪というより定期的に起こる発作だと思います。この「発作」は基本的に年に一度、多いばあいには二度くらい起こるものです。なぜ風邪でなく発作だと強調するかというと、起こるタイミングが決まっているからです。ナゼか新しいジャンルの知識を集中的に大量仕入れしたり、手出し無用の高度な問題を無理矢理に考え抜いたりすると大体数日後にこうゆう症状が出てくるんてあります(今回の場合は会計学と沖縄史でして…)。しかしこの発作が明けると理解力や読書効率が飛躍的にアップする場合いが多いので実は嬉しい現象とも言えます。ダメな場合でも無くなってしまった根性が元どおりに復活するので楽しみになります。これは言わば大人の知恵熱です!小生、こうゆう発作が起きたときだけでなく体が妙なことになったときは平田篤胤先生にならってお脈
を調べてみますが、土曜の昼頃の脈は極めて早く、うねるように動く明らかに熱がある兆候を示していました。しかも手首に近い場所ほど脈が強く動くことから発熱が上半身に限定されていることにも一致しています。こんな感じで日曜は本気で動けませんでした。幸い腹のなかも動けないらしく夕刻まで少しも腹が減りませんでした。ただし夕刻をすぎても意識が時々途切れたりします。無理して便所に行くと苦痛が倍増、意識障害の程度も頻度も大きくなります。不思議なのですが、ときどき全身に強烈な脱力感が広がりますがナゼか異常な快感を伴います。これが結構…気持ちいいのです。巨大なお風呂で思い切りリラックスというような日常では経験したことのない快感です。こうして寝込んでいるあいだは普段から怪しい思惟能力は急激に低下、もう低レベルなことも含めて丸一日は形のある考えが完全に浮かばないという状態が続きます。これが後で知能方面に良い意味でのリバウンドが起きてくれるならこの程度のことは幾らでも我慢致します。いつぞやなんか以前は一ページ読むだけでもカラタにきた、あのドゥルーズだのガタリだのが発作を境に突如としてスラスラ行けるではありませんか。膨大な分量と内容の退屈さに負けて一章も読めないでいた華厳経も発作後には数章ぶっ続けで一挙に理解できるまでになりました。人体の急所を見抜く精度が飛躍的に上がったのも発作様のお陰と感謝しています。ホントに気持ちいいです。さあてさあて今回はどんな飛躍がまっているでしょうか。