今の心境は?

ウグイスのゴーストもやるホトトギス!/どいつでも代わりができるホトトギス


いやまあ、佐村河内氏の「謝罪会見?」は物凄かったですねぇ。まず世間で言われているように、あれが謝罪会見なのか反論会見なのか解らない感じでした。しかし、それもサルことながら、他にも色々と物凄く意外な展開がありました。まず最近の謝罪会見に付き物の「ドゲザ」を期待していたんですが、それが最後までなかったのが意外や意外でした。それから佐村河内氏が語る夫人のリアクションが妙に意外でした。「一曲だけは自分で作った」という笑えるコメントなど、その他モロモロありますが、もう1つ特に意外?に感じたのは、記者の質問が佐村河内氏のポリシーやら過去の心境やら、とにかく精神論みたいな話に集中していたことです。そのせいか、これまでナゾのままだった疑惑の背景が全く明らかになりませんでした。たとえば作曲も何も出来ない佐村河内氏が業界に長期間居座れたのか?、どうゆう経緯で新垣氏と仕事をするようになったのか? 、どのようにして多くの関係者たちとコンタクトを取れたのか?こんなことに関心をもつのは小生だけかもしれませんが、非常に気になります。たとえ佐村河内氏側発表でもいいから詳しく聞きたかったんです。そうした話も長い記者会見のなかで実際に語られたのかも
知れませんが…とにかく取り上げられるのは佐村河内氏の「精神論」に限られているので全てが今なおモヤモヤしています。記者といえば「今の心境は?」というフレーズをすぐに思い出すくらい記者は心境が大好きみたいです。昔、ロシアのトゥイニャーノフは1920年代当時のロシアの思潮について「文学批評界は心理学の植民地になっているぅ!」と嘆いていますが、さしづめ現代日本のジャーナリズムも同じく心理学の植民地なんでしょう。いつも記者会見を見ていると記者たちの心境、心境の質問にはイライラ苛立ちます。時々激しい口調で相手を追い詰めていく記者もいますが、確かめようとするのは徹底的に心境や了見に限られていて、出来事の全容や事件のイキサツは余計に遠くに行ってしまう景色です。個人的には疑惑の人は乗せて乗せて好きなだけ話してもらって、そこから突っ込み入れた方が面白いし効率的かと思うんですが、どんなもんでしょう。やはり世間の関心というのは心境の方に向いているんでしょうか。そうかも知れませんが、やはり今回の佐村河内事件でも、おそらく最も不可思議なのは、ウデのあるアーティストが売れなかったり干されたりでヒー
ヒー言って暮らしているのに、ターヘ(ヘタ)どころかアーティストとしての実態がカケラもなさそうな佐村河内氏が何を使って見事な虚像を作り上げられたのかという点です。どうして可能だったのか、やあ、その秘伝ワザ公開してほしい気持ちです!そっちの方が遥かに社会に貢献できます(できれば小生にだけ秘かに教えてほしい!)。もちろん佐村河内氏の気持ちになれば、障害賭けて…いや、生涯賭けて編み出した秘伝ワザを他人に軽く教えるのはイヤでしょう。それならそれでいいですから売れずに冷飯食って泣いてる面々を影の世界から明るい世界に引き上げる商売でもしたら良かったと思います。みんなにゼッタイ感謝されます。あっ、ところで記者とは違って事実に興味がある小生、1つ気になることが…あの人のピアノのテクはどのくらいだったんでしょう。会見場で是非とも一曲やってもらいたかった。事実は言い訳を許しませんからねぇ。さて、ここで質問したいことが1つ、「あなたの今の心境は?」