遭難者遺体の処理作業

ホトトギス夢のなかまで追ってくる!妙な夢を見ました。昨夜の夢は恐ろしく長かったんですが、最後の部分が凄絶でした。厚い万年雪の上に新雪が積もった緩やかな斜面で小生は40代なかばと見える男女と一緒に作業をしています。作業というのは雪山で遭難した人の遺体を探し、この斜面の雪の下に埋めるというものです。こうして置けば初夏の大規模な収容作業のときまで全ての遺体をキレイに保存できるからだということなのです。作業を終えてから男女と色々な話をしましたが、話のなかで作業をしていて一番ビックリした経験は何がと訊ねると、男性作業員は、ずいぶん昔、作業をしていたら後ろから足を掴まれたことがあって、振り向くと地面の下から手が出ていたというのです。しかし、それより恐ろしかったのは、後で遺体の鑑定をしたら、なんとその遺体は百年くらいまえの遭難者だったことだったと話ました。遺体がオレも連れてってくれぇ!と言っているようでゾッとしたとのことです。ホントにリアルな感じの夢でした。夢ではその他、中国で日本行きの船のキャンセル待ちをした夢や、どこかの有名私大の文学部のオバサン教授に禅問答について解説を求めら
れた夢などを見ました。ユング精神分析でいくと雪や遺体は未実現の自己あたりを、探索・埋葬作業はモラトリアム性、過去の遺体は未整理の幼時体験とかの解釈が可能なようです。そうすると、この夢の意味は「焦ったらアカンでぇ。じっくら待って出直しーや」くらいな感じでしょうか。フロムに代表されるアメリカ式の新フロイド派風精神分析でなら、1(現代)、過去の色々な試行錯誤も無意味たったような感じがしているが、現在の作業には意味を感じている。2(幼時体験)、雪が積もると憂鬱な気分が一掃されていた。3(人生全般)、男女の協力、生産的な中年期の活動など、人生の理想が示された。こんなん景色でしょうか。