恋の炎がメラメラ

燃える炎の姿を形容するメラメラという言葉は現代日本語の言語感覚からは少しピンと来ない気がする。古代には色んな身体感覚や運動感覚があったろうからメラメラも何か具体的なイメージを反映していたんだろう。まぁインドネシア語で赤をメラというのと関係あったら話は余計に面白いだろう。さて月曜日の夜に見た夢が物凄かった。恋の炎か勝手にメラメラと燃えだした。目覚めて半日たっても翌日になっても思春期っぽい憂鬱を帯びたワクワク感は薄れていかない。かつてのように見るもの聞くもの全てが新鮮に見えてしまう。夢に出てきたのは大学院に入院中に一珍しくも目惚れした歴史屋でチッこいメガネ女子のM。苦難の中でも幸せそうにしていた当時のままのリアルな姿で夢に出てきた。現実には見事に振られてしまい2、3年間は立ち直れなかった。その期間は雑文も全く書けず素人向けの本の内容でさえアタマに入らないほどのダメージだった。夢の中で当方は超・大規模なスポーツ大会の会場にいて雑用のバイトをしていた。例のMも別のエリアで同じ仕事をしていたようだ。休み時間に広場を歩いていたらM当人とすれ違った。しばらく話をしているうちに当方が
Mに一目惚れし振られて後の苦しかったことを話した。するとMは変な過去を語りだし
た[
ここからは夢の中の漁港]。話によるとMには学生時代に結婚しており計画出産のために旦那の性欲を高めるために様々な工夫をしたという。最終的には結局生活は破綻し今は新しい夫との間に子供も生まれて幸せで平穏な毎日を送っているらしかった。Mに学生の尋常ぢゃなく欲情的な写真を見せられて当方も危ない気持ちになった。それからMは徐ろに脱力して当方に寄りかかってきた。二人は物陰で激しく抱き合った。そしてMは今後は会えないと告げて帰ってゆく。【解析】:これは紛れもない願望充足夢だ。自分としては完璧にクリアしたと思っていた欲情や未練や当時のリアルな感情までもが全く変性も劣化もなく保存されていたのだろう。しかし何が継起となってクリアされたはずの感情や感覚が蘇ってきたのだろう。おそらく最近になって接触してきた宗教団体Kが刺激になって一つの記憶を引き出させたようだ。長い話を短く話せば入院中に東京から帰る電車の社内で同宗教団体の若い女性信者の会話を傍受したことがあった。二人はウェディングドレスで結婚式を挙げたら仏法を謗ることになるかという切実にして可愛らしい議論をしていたた。先輩らしき女性は
単なるデザインの一つだから問題なさそうだと言っていた。昨年のこと某中核都市の駅付近で声をかけてきた同教団の女性メンバーが明らかに例の電車でニアミスした先輩格の女性その人だった。しかし自分の記憶をたしかめることも叶わずモヤモヤしたまま帰った。そのときのモヤモヤ感が夢で自分のMを前にしたときの不安感や迷いに酷似していた。Mと先輩信者は声に言葉に表情に押さえきれない幸せが溢れていたのでイメージが勝手に重なってしまう。不思議なのはMのことも当時の鮮烈な感覚も普段は全く思い出さなかった。すると某教団との接触がMに似た女性の記憶を激発し抑圧され凍結保存されていたMの記憶を解凍するスイッチになっていたこのか。なんてこった。今も胸がワクワクするぅ。夢の中での変な高ぶり感と入院当時の切ない思いと中高生のころに全身を支配していた夢想的な意識が一体となってグルグル回っている。心がブチ切れそうに苦しい一方で好きな人のことを思い出しているだけで心地よいという感じ。そやそや!あのころの感覚やぁ。今日も空は青く立体的で水はキラキラ光っていて町は植物の香りで一杯だったんだ。