ケツの穴で映画を見る

一昨日のエビ宮殿のディナーは苦瓜だったが明けたら生家ぢゃゴーヤーチャンプルーの作り方を訊かれたとかで往生こいたそうな。外出から宮殿に帰還した途端に電話を寄越した相手が今からゴーヤーチャンプルーを作るのだとか。今日は身の周りにゴーヤーが集まってきたぁ。と思ったが季節なんですねぇ。今日みたいな湿気のある日はゴーヤーを切ったまま放っておくと一発でフカフカのポヨポヨになっちゃうから要注意。んな話は置いといて物語性をもった再現芸術の世界では禁じ手の中の禁じ手と言われているのが夢落ちだ。夢落ちと同じように安っぽいのはショッキングなシーンが実は映画撮影だったという映画撮影落ち。禁じ手ぢゃないけどベタすぎて思わず腰が引ける演出だ。これが特に冒頭だとベタベタというより手垢で汚れて真っ黒ケッケな手口だ。これほど見苦しくなくても現代の映画にゃ決まって入るのは登場人物が急に立ち上がって場近いな言葉を絶叫すると途端にシーンが切り替わる演出。これが出たら当方も即座に立ち上がり鑑賞も中止。今回みたいな原作者騒動の件は当事者同士が和解に向かっているらしいから問題ないけど何かの映画や舞台かヒットすると
必ず謎の人物が出てきてアイデアは俺様が考えたんだ的な声を上げる景色は間抜けで卑しい。大体において任意の同じアイデアを思い付く人なんて元々二人や三人ぢゃ済まない。そもそも大抵のアイデアなんで基本的にベタベタだ。んならアイデアのバッティングなんざぁ逆にザラで当たり前な現象なん違うか。当方が密かに書いた小説の基本アイデアも当方とは無関係にバカスカ映画に使われている。もし間違って当方の駄文の発表が叶い運よく誰かに評価され勢いで巨匠にパクられても当方が儲かっていないうちなら目くじら立てて怒るどころか我が駄作に目を止めて下さった相手方には頭を下げて手を合わせて涙を流して拝みたい。出来れば儲けを持って行かれて誰かに喧嘩を売るほどに売れてみたいもんだが今のところ当方のケツの穴は非常に非常にデカい!