大脳から脱出して犬の感覚世界を覗く

現代人は大脳を無条件に信頼しすぎているか。大脳なんて放置しておくと色々と面倒を起こすだけの厄介なシロモノだ。特に大脳による情報の言語化は情報処理の効率化たとか言われているがウソだと思う。効率的だなどと言うと聞こえが良さそうだが現実には単に対象にザツな対応をしているだけのことだ。情報が一度でも言語化されるや目の前の現実と脳内の情報との微妙な差は全く無視されるし意識の辺縁も暗く朦朧としてしまう。んで実際に動作や判断に色んな見当違いを引き起こす。物の形や重心や間合いや動きその他のように元々言語化するより直感的に処理した方が遥かに効率的な情報も多かったはずだろう。そこで試しに必要な場合を除き情報省略の過程から言語化という手順を省いて意識的な見当を着けるような場を可能な限り減らしていったら何が起きるか見たくなった。んなことしたらバカになるんぢゃないかと思ったが結果は逆。んで異常に面白かったのは嗅覚が爆発的に敏感になったことか。嗅覚が鋭くなるというと全ての匂いが強烈になるとか全ての匂いが同時に鼻の中に一挙に飛び込んでくる状況を想像したくなるが実際には今までは気にならなかった
微弱な匂いや遠くの匂いなど様々な種類の匂いがフラッシュが光るように一つ一つ次々に立ち上がってくる感じだった
。もしかしたら犬ってぇのは毎日こんななのかも知れない。犬の嗅覚が人間の何十倍とか言うけど厳密に言うと犬のすごいとこは匂いの識別能力らしい。かつて犬の鼻に屁〜を浴びせても気絶したりしないとか聞いたが今は自分のことのように理解できる。