星はステルン月はマーン。蘭学初体験

今日はオランダ関連のイベントに出掛けて初めて大掛かりなオルゴルというのを間近に見た。今は一般にストリート・オルガンと呼ばれるストラート・オルゴルは高さ六尺あまりで幅は二間くらいの大きな屏風のようなもので内部に並外れて巨大な笙の笛みたいな束ねた管が並んでいる。ここから出る男は法外に大きい。これが精妙妙なカラクリによって音曲を奏でるようになっている。音は鋭いハーモニカ系と丸井リコーダー系と太いベース系の三種で鐘の音で合いの手が入る。音のパートはベースと和音部とメロディから成り立っている。こうゆう珍しいものは本来なら長崎出島に行っても簡単には見られないものだと思えば実際の音を聞いたのは一生の思い出だ。近くに本物のオランダ人がいたので何でも構わないから本物のオランダ語や生のオランダ事情を少しでも聞いてみたいと思ったがオランダ人の大きいこと書物の記述どおりだった。気が引けて近寄れない。しばらく会場を離れ昼過ぎに改めて会場に向かうが運よく何年ぶりかで久しぶりに見る知り合いが居合わせていたので勇気を得て会場にいたオランダ人青年を見つけ色々と質問した。ニック青年は流暢な日本語で親切に
質問に答えてくれた。まずミッフィーはオランダで何と呼ばれるかと訊くと答えはナイチャ。ナイチャの意味はと質問するとナイチャは名前で特に意味はないとのこと。勢いに乗って用意してきた江戸時代の蘭学の本を出し書かれていたオランダ語を実際に読んでもらった。開国して百年以上も過ぎた今でも本物のオランダ語を聞くなんて夢のようなもので無条件に感動的だった。知り合いも貴重な体験に幸せな気分を味わっていたようだ。星はステルンで月はマーン。オルゴルはオルホル。