ご先祖様も悪魔もいない文化史

ハロウィーンの日は古代ケルト暦の大晦日にあたるらしいから日本で言えば大晦日か正月みたいなものらしい。しかも元々は先祖の霊が人間界に帰ってくる日でもあったから言ってみれば盆と正月が一緒に来たみたいな祭だと理解できる。ついでに子どもたちの祭ということを考えるとハロウィーンは盆と正月と小正月が一緒に来たみたいなものになるか。なお当日に町にやってくるのは先祖の魂だという説もあるし悪魔や幽霊だという見方もあるとや。それが日本に入ってきた時は初めから悪魔も幽霊もいないハロウィーンだったのだから民俗的というか心霊的というかスピリチュアルな原理は野放し状態になる。だから渋谷のようなコントロールのない空間で集団の無意識が半解放されると少し怖い予感が。出来れば和の無意識である出雲系のグタグタ無礼講モードにリードされたり支配されたりしてもらいたい。さてハロウィーンと言えば関西には地蔵盆という子どもの行事がある。東日本の人にはピンと来ないだろうけど関西毎年8月20日くらい[夏休みも終わりに近づくころ]になると関西各地で行われている普通の行事だ。期間中は野辺の地蔵さんがハデハデにカラ
ーリングされ子どもの基地になる。この付近を大人が通過しようとすると子どもたちが縄などで道を通せんぼして供え物(お菓子)や賽銭(お小遣い)なんかをねだりにくる。もちろん大人は喜んで子どもたちに協力している。どやハロウィーンみたいだっしゃろ。関西ではハロウィーンは盆と正月と小正月地蔵盆が一緒に来たみたいなもんになるだろう。8月あたり事情を知らないまま関西を旅する方は心の準備を!。