オカルト的な磁力

ジョセフ・マーフィーは人がイメージしたことはイメージしたとおりに実現すると言う。これには大金持ちになった自分なんて誰でも想像しただろうに実際には誰も大金持ちにゃなれてないぢゃんとか反論できそうだ。しかし一般人が普通に望ましいイメージを描こうとしても途中で弱気なイメージやら無関係なイメージの干渉を受けちゃうから大金持ちの未来を想像してみても何も起こらない。つまり現実にマーフィーが言うような意味で純粋に望ましいイメージだけを描くのは思ったより難しい。これでは未来永劫に亘ってマーフィーの言うことが本当なのかが確認されない。ただし不幸なことに純粋に望ましくないことを想像するのは意外に簡単だしイメージどおりに嫌なことが起こるところを見るとマーフィーの説の真実性は変な形で証明できそうだ。先週に入ると急に自己愛性人格さんたちから次々に連絡が入るんで不覚にも弱気になって法外な要求で神経を消耗している近未来の自分なんかを相当リアルにイメージしてしまった。すると昨日だ。近ごろ毎日のように電話してくるようになった自己愛さんから電話が。この人物は人が電話に出ると電話を切る。用があるから電話を
しろと暗に要求しているらしい。もちろん電話なんかしない。そこで気分を直しに人に頼まれた用事で町に出てみた。素直に屋内で大人しくしときゃいいものを風に当たろうかと外の歩道に出た途端に今なお頭が全協闘のままの社会評論ジイさんに出くわしちゃった。しかも昨日に限って普段と違う時間に外出してきたんだってさ。もう宮殿に帰還するしかないと宮殿に入るとと着信が。それは自分の話したいことだけを話したいだけ話さないと絶対に気が済まない厄介な知り合いから久しぶりに来た連絡だった。こんな顔だったかい的な怖さ。本気でサイコな感じで怖くなった。やはり今日はマーフィー説に期待して夢のような幻想の世界に逃げないと。