生け贄にされる心境

あまりに執拗に集会に誘ってくる悪質宗教。ついつい微妙な好奇心にも促されて年末も近いし一度くらい行ってやるかと言ったばかりに今日の午後イチで宮殿に迎えにくるという話になっちゃった。観によって自分は意外と押しに弱いと解ってきたから当日土壇場では抵抗も空しくマイルドに連行されそうだと感じた。んで昨日の夜あたりから妖怪か何か生け贄にされる娘とか人柱にされる村人とか処刑を目前にした政治犯とかのような変な心境で落ち着かない。なぜか迎えにくるという時間を基準に全てを考えているのも普段と違う心理状態か。何とか巧みに断る戦術はないか思案を巡らす。どうも逃げ切るのは無理だと弱気な判断ばかり。今日だけなら数十分か気配を弱めて耐えれば乗りきれる。でも易々と連行された既成事実が出来れば今後の押しが強まるか。考えていると暮れや正月の状況なんかまで勝手に想像して余計に弱気に。仕方ないから数々の奇跡と不思議を信じつつ朝から孔雀明王真言を通常より余計に唱え摩利支天の真言を熱烈に上げ隠身之術で身を守るか。さすれば今の不安感だけは確実に払拭できようぞ。朝がきて外出して時間ぎりぎりに宮殿に戻ってくると。
…なんと霊験あらたかにも都合が付かず来れないリーダー格の代わりに現れたのは和み系キャラのメンバーの方。こんなことは今まで一度もなかったんで本気でド肝を抜かれた。まぁ午後は散々だったけど今日も無事に終われた。さすが孔雀明王真言!恐るべし摩利支天真言