お正月のスイッチ

小生の世代の人間にとっては、お正月は染之介染太郎さんの「おめでとうございます!」「いつもより余計に回しております」の声と共にやって来ました。「染之介染太郎がテレビに出ないと年が明けない」なんて言う仲間までいました。当時すでにお正月はリアルな世界よりもテレビのなかにあったのです 。それが今やテレビのなかからもお正月は消えかけているようです。実際の話、お正月自体が単なる年末年始の連休の一部みたいになった感じです。テレビもお正月のスイッチを入れてくれない今、新年に気持ちを新たにするには、自分で何かのスイッチを入れないといけません。何もしなければただ無表情なだけのクロノス的な時間の只中に落ちていきそうです。そんなワケで今年も無理矢理にスイッチを入れます。しかし、さぁて何をしましょうかと思案して見ましたが不思議です。何も思い付きません。放って置くと、またまたゴーゴリの「死せる魂」辺りを読みたくなりますが、今年は昔読んだバフチンの「ドストエフスキー論」を読み直すことにします。読めるかどうか心配です。では改めてご挨拶、おめでとうございます!こちらは頭脳労働で参ります!?