凄い根性

anesti2013-01-19

 昨夜は記事が2つ送れるか試してみましたが、二番目の記事「木綿のハンカチーフ症候群」が何をしても途中でプッツンしてしまいます。仕方ないので後日改めて全文を出します。今日は言語学のM先生のご案内で目黒の正教会に行って、ロシア正教の世界を少しだけ覗いてきました。14日に降った雪がまだ残っていて不思議な感じがしました。元競馬場とかいう名前のバス停から歩いて数分で教会に着きました。真っ白な建物のなかは、やはり真っ白い巨大な空間になっていて、壁には大きなイコンが何枚も掲げてありました。集まっているのはほとんどがロシア人で、今日の奉神礼=礼拝はロシア語(もしかして教会スラブ語かも)で行われていました。女の人は思い思いの色のスカーフをかぶっています。ヨーロッパの西側のキリスト教しか知らない人から見ると、何から何まで違ってみえます。カトリックでは信者はミサの間、基本的に椅子に座っています。しかし正教会の奉神礼では椅子が出ていません。奉神礼が行われている間、みんな立っているワケです。しかも奉神礼というのは恐ろしく時間が長いのです。今日は10時から1時半くらいまで続きました。みんな物凄い根性があるように見えました。もう一つ決定的な違いがありました。カトリックのミサでは信者も歌ったり祈った
りします。ところが正教会ではほぼ完全に信者は声を出しません。おそらく信者が声を出すのは「信経=使徒信条」を唱えるときくらいです。テレビ番組でいえばカトリックのミサは何となく「視聴者参加型番組」という感じがします。このあたりプロテスタントも同じ感じです。それに対して正教会の奉神礼はまるでクラシックのコンサートのようにみんな沈黙しています。もちろんどこにもおシャベリのオバサンはいますが…。とにかくビックリでした。これが日本では大多数の人が知らないキリスト教のオールド・スタイルだったのです。正教会のなかに満ち溢れていた温かい沈黙には心打たれましたが、同時にカトリックのミサの居心地の良さを思いだしました。今のところ自分には正教会の奉神礼にぶっ通しで参加する根性がないと判りました。知らない世界は知ってみたい!でも甘く見てはイケナイ世界は確かにあるのです。今日は自分の甘さと根性のなさにガックリした一日でした。今、下半身パンパンに張っています。キツイ部活の後みたいです。明日は筋肉痛が怖いです。そんなこんなで今日はスゴスゴ退却しましたが、それでも何か気になる噂でもあると、またま
た懲りずに知らない世界を見に行くのだと思います。