秘技を編み出す!

anesti2013-01-28

昨日は電脳に外部マイクを繋いでみました。ギターでも弾いて自家製カラオケでも作ろうかと思ったのですが、マイクの性能が良すぎたせいか、試しに録った音の前面にはジージーという電気音が立ち塞がっていました。それで家録は諦めました。マイクは活躍のチャンスが来るまでは事務所待機という状態になります。
一昨日、東京は新大久保コリアタウンで桂皮=シナモンの木の根の皮を買ってきてウォッカに入れました。無色透明だったウォッカが今日は白葡萄酒に似た色になっています。ビンの蓋を開けると少しブランデーっぽい強烈なシナモンの香りがしました。おシャレです。おシャレではありますが、結局これはお酒です。数日後には小生のボヤキと共に消えてゆく宿命です。深く悼みます。実はこのシナモン酒、中国滞在中に必要に迫られて編み出した技なのです。動機となったのは中国のパイチューでした。中国北部に住んだことのある人ならあの白酒(パイチュー)のオゾマシイ匂いは忘れようにも忘れられないと思います。ビンを開けたとたん一瞬だけ漂うパイナップルの香り、しかしその直後に呼吸器官全域に襲いかかるムレた雑巾をホーフツとさせる異臭…。中国の皆さんには申し訳ありませんが、酒好きの小生も毎日あれでは引いてしまいました。普段から「酒類に種類の隔てなし!」なんて豪語していますが、あればかりは今もご勘弁です。さりとて場所は中国、洋酒は街のアメリカ系巨大スーパーに行かないと買えないうえに、ご想像どおりそれはそれはべ
ラボーに高価ですから、しばらくの間は囚人のジレンマに苦しんでいたワケです。それがある日のこと、ふと立ち寄った食い物市場で閉ざされていた活路が突然に開かれました。漢方にも使う香料の数々を見かけたとき、その秘技を思い付いたのでした。おお!マリア様!早速当地ではタダ同然のシナモンを山のように買い込み、その勢いで例の恐るべき毒ガス兵器を大瓶にて仕入れて我が下宿で秘密の実験をはじめました。
飲みたい心とあの激烈な臭気に対するトラウマとの見えない闘いが3日続きました。やっとウィスキー色になったヤツを味わったときの喜び!これは飲兵衛さんにしか解りますまい。「これで毎日飲めるぞ!」。なんだか、良いことか悪いことかは不明ですが、それはアタカモ普通の雨水が聖水に変わった瞬間でした。
ただし、その後色々な改良期間があって半月後には桂皮、大棗(ナツメ)、その他のドライフルーツ+αという奇跡のブレンドを作り出したのです。
今回のお酒はウォッカですが、良いことになりそうな予感がします。明後日辺りはゴーゴリを読みながら…。