…ネストリウスと即身成仏伝説

anesti2013-05-25

悪い日も取り敢えず鳴くホトトギス

 水曜日の昼頃に某大学の教授より電話にてご連絡頂き、明くる木曜日の午後に都内某所にある大学で講義をすることが急遽決まりました。身に余る栄誉であります!実は年に一度か二度くらいは名誉ある大任を帯びて大学でヘンテコなネタをご披露申し上げたりもするのですが、今回は支度なしで少し緊張致しました。テーマは「モンゴル帝国ネストリウス派キリスト教」、この珍妙なネタが意外と受けました。持ちネタで掴みが上手く行くというのは芸人のハシクレとして無上の喜びです。まあドサクサに紛れてヤゾ語の話もチャッカリしてきたのは当然の流れです。聴講者に感想を聞いてみると、モンゴルにマルコ・ポーロが来てみたらモンゴルにも普通にキリスト教徒がワンサカいてビックリしたこと、ローマやフランスがモンゴル帝国と手紙のやり取りをしていたこと、パスパ(パクパ)文字というトテツもなく便利な文字が使われていたこと、その辺りが面白かったようです。フレンドリーな皆様でした。ご静聴に感謝感謝です。また高校時代にはバラバラにインプットされていた知識の断片がペルシアやモンゴルという一点で一つに繋がったという感想もありました。も

一つ楽しかったのは講義の後に教室に残って下さった一人の女子学生と仏様の話で一時間くらい盛り上がったことです。嬉しかったのは女子学生という方でなくて仏様の話の方だという点を強調しておきます。この人は凄かった!小学校6年の時に即身佛を見に行った話も凄かったですが、六祖恵能の豪快キャラの話が出た時にゃー度肝を抜かれました。もちろん空海さんからビルシャナ如来から日蓮さまの損な性格の話までその辺りの話題は普通に出てくるという景色です。しかもこの方、恐ろしくシャレが解るんです。筒井康隆先生の『堕地獄仏法』までお読みとのこと、いくら仏様ファンでも面白さの度を越しています。曰く:「わたし彼氏にするならお坊さんかいいとか思ってます」「マニ車ってズボラな感じで好きです」とか。ついでに日曜夕刻に「笑点」をご覧とは、完璧というべきでしょう!でも考えてみたら、今この方は大学1年、ということは高校時代には既に仏様ファン!もう他人とは思えないです。「おい!そこにいるお前はオレか?!」という心でした。その日のルービーの美味かったこと!