東京神田でニコニコプンプンです。

昨日は終戦の日です。全ての英霊と戦没者のために祈ります。昨日午後はお茶の水近辺に行って参りました。まずニコライ堂正教会の概説書を買いました。鍵の閉まった事務所兼頒布所の前でモタモタやっていると、なんと黒衣の神父様らしき人が杖を突き突き駆けつけて鍵をわざわざ開けて下さり、係の人もすぐに事務所に飛んできて下さいました。素人で異教徒という小生への親切で人間味のこもった対応に感謝します。お陰様で「正教の手引き」という解りやす〜い入門書が買えました。正教会の人に特有な自由で余裕のある空気観に触れると、またまた正教の勉強にも意欲がボコボコ湧いてまいります。正教会では「神さまの働き」がちゃんと「人」に現れているのを感じます。これが正教会の底力の秘密だと思いました。ニコライ堂でニコニコになった後、今度は極めて不快な感じの古本屋で安い本を二冊買ってプンプンになりました。それから韓流オバサンでイッパイな新大久保に直行して一つの使命というか任務というかを遂行してまいりました。それにしてもお茶の水神田神保町、水道橋あたりにある一部の古書店のオヤジども、なんか自分たちのことを勘違いしている
ようです。客に対する態度が極度に悪いです。うちの母方が商家だったせいもあるものか、態度の悪い商人に特別敏感なのかも知れませんが、とにかくあんな態度で商売してはいけないと思います。そのテの店の店主、威張っているというのと少し違います。威張っているならまだマシなんです。威張っているというより底意地が悪いんです。客を素人と見るやワザと不親切な態度を取ったり、意地悪い対応をしたりするんです。特に老舗で、しかも文系の学術書なんか扱う店にこのテの態度劣悪店主が目立ちます。面白いのは店は違っても意地悪の手口は類似している点でして、何か業界が共有する伝統の知恵でもあるのかと、ついつい不要な興味を抱いてしまいそうになります。例えば素人の客が極めて大掴みに「チベット仏教の解説書とかありますか?」と訊いたばあいを考えると、いくつかの意地悪を仕掛けてくるはずです。まず考えられるのは最初にベラボーな値段の本を出してくるというテ。これはあらゆるジャンルの古本屋でやられました。次に多用される手口が、「どういう本が欲しいか」を専門用語を交えて訊いてくるというヤツ、そして店主の狙いどおり客がモヤモヤ状
態に陥るの見ると、「探している本が判らないなあ」みたいなことを言うワケです。あるいは、「題名が判らないなら返事のしようがない」とか言うかも知れません。さらにタチの悪いのでは、金のなさそうな客が本を見はじめると机なんかをボールペンあたりでカツカツカツカツ叩いてみせたり、高そうな本を見ようとすると急にデカい声でで「○万円!」とか聞こえよがしに叫んだり、店主によっては変な歌を歌い出すのまでいます。まあ長年のあいだ、カネに糸目を付けないお金持ちの通たちや大学の予算で大量に本を買う大学教授たちのような安定したお得意さんだけを相手に商売していたら。商売人としての職業意識も忘れ、多額の取引だけが取引だと思い込んでしまうようで、ばあいによっては自分までインテリの仲間か何かになったかのような錯覚のなかで眠りこけるようになるのでしょう。だいたい商売人なら少額であってもお客から頂いたお金の有り難さ、重さをもう少し自覚しても良いとおもいます。学者、金持ち相手でも所詮は高級ボロ屋スレスレの虚業なんですから、ちゃんと商売人の基本精神を心臓に深く刻み込みなさい!ロバは王様を乗せてもロバなんです。王
様じゃないのぉ!と、いつか連中には説教してあげるつもりです。本当ですよ。商売でも人間関係でもお得意様に支えられているのは決して悪いことじゃありません。でも実はお得意様への過度の依存は商売人の慎むところなんだそうです。こうゆう戒めを忘れた老舗なんかはイトも容易く潰れてしまいます。これは檀家が激減してお寺が潰れるのとよく聞く話と同じ構図です。お得意様への依存と同様に売上金額に依存するのも同じく危ないみたいで、こんな話もあります。ある田舎のスーパーのオーナーが代替わりしたのですが、お盆用のセットを1ヶ月も早く店に出したらお盆が近づくまえに完売、オーナーは売り物が片付いて大喜びでした。懸念した通りこの店、数年後に閉店しました。な〜んでか?答えはカンタン、厚い潜在ニーズが残っていたのに在庫ゼロにしてしまったことです。早めに売り切るのは商売人には不利なこともあるという話です。うちに伝わる教え、それはお客様には遊んでいってもらうこと、そして何でも良いから得した気持ちで帰って頂くことの二点です。これを知っているとイザというとき強いんです。高級ボロ屋さんがた!いつまでも昔からのお得意様
が着いてきてくれる時代でもなさそうです。そろそろ大学も予算を無制限に出すような無駄はしなくなりますよ!マニアなお得意様だって同じ本ならネット通販で安く買いたくなるに違いありません。在庫は出来るだけ早めにネット通販会社に格安で売りに出さないと、後で恐ろしい状況になりますぞ!貴重な文献の保護のためにも、市場の健全化のためにも早くお店をお閉めなさぃね。いやいや神田の老舗古本屋をボロ屋呼ばわりは確かに酷すぎた。マットーな商人の方には心から謝ります。またボロ屋さんを態度劣悪古本屋と同等に扱ってしまったことをお詫びしないとアカンです。ご容赦を!