ずるいヤツら

先週月曜は午後になって隔離空間から出て世間との関係を回復しました。某私鉄の電車のなかで先輩らしいネエチャンと後輩らしいニイチャンが夢中で話していました。しかし二人は会社の同僚ではなさそうで、おそらく学校時代の先輩後輩なのだと見ました。二人の話によると、ニイチャンのいた職場にどう見ても精神がマトモじゃないオバサンがいて、そいつが職場で好き放題で迷惑な振る舞いをしていたのだそうです。その話を聞いていて小生は即座にピンと来ました。ええ!ピンと。このオバサン、いわゆる親分気質、というより親分気質な自分を見せることが大好きらしく、入れ替わりの激しい職場でドンドン子分を増やして支配していくわ、勝手に意味不明のルールは作るわ、思い通りに行かないヤツには徹底的に意地悪して職場から追い出すわ。これだけ滅茶苦茶でも不思議に話が上手いので初対面の人や事務方なんかには妙に評判が良かったりします。ですが一見すると人ナツっこいし、面倒見も良さそうこのオバサンと人間関係が出来たら最後、常識外れの理不尽な要求を次々に突きつけてくるのだとか、ニイチャンはこのオバサンは絶対に何か尋常じゃないビョーキだと
言っていましたが、小生も同感です。ニイチャンの見解では普通の心のビョーキは已む無く不健全な状態に追い込まれるのでビョーキの本人も苦しむはずなのに、話題のオバサンときた話が、自分の異常行動に全く疑問も矛盾も感じてないというのです。ピンと来ました。多分それ神経症でも精神病でもなく、いわゆる自己愛型人格障害という人間関係のビョーキです。それも絵に描いたみたいな…。。異常な社交性、並外れた饒舌さ、度を越した要求の数々、過剰な自信、おそらく間違いありません。、このビョーキの人間は特に知能や日常生活能力には異常や欠陥がみられず、むしろ親切で頭の回転が早そうな印象さえ与えます。このビョーキが始末に悪いのは妙に口が上手いことも災いしてブラックな面は顕にするのは相手を人間関係で縛り付けた後に出るという点です。世間でもよく「どこの職場にも変な人っているよね」とかゆう言い方をしますが、そういわれるようなトラブルメーカーのなかには案外と自己愛が疑われる人が混じっていると思います。確かに小生の知り合いが働いていた職場にも明らかに同じビョーキと思われるオバサンがいて、お陰で体を壊してしまいました
。小生も自己愛さんには長年のあいだ苦労させられました。近所にいた張り切り老人は町内会長になると勝手に色んな町内の決まりを作ってはそれを回覧板で次々と回すのです。ひどいときは日に三度くらい個人制作の回覧を乱発しました。またこんな人間もいました。ある年の夏、中央アジアに行ってきたという知り合いやその仲間と久しぶりに会って飲んだ夜でした。運悪く例のビョーキらしい男も混ざっていて、急に世界産業遺産の話をはじめたかと思うと、その後は日本の紡績業の歴史の話を延々と話し続けます。お陰で中央アジアの事情も聞けず、旧交も温められずで終わってしまいました。この男は3月9月12月は特定のメンバーで飲む決まりを勝手に作っていて、断ると、じゃ次の週末は?10日後は?都合悪いなら来月は?と、いつまでも執拗に連絡してきて、最後には断り続けた事実を責め始めたりするワケです。大学時代の後輩に付きまとっていたヤツも似たような男でした。ある日のこと「ビール飲みに行こう」、と後輩を誘うのですが、今日は都合悪いと答えたら、一時間以上も説得されていました。この男は執拗に相手に同意を求めてくるクセがありました。死
別した彼女の自慢話をするのですが、写真をみせながら「ねえ蛯原さん、この子、物凄い美人でしょ」とか同意を強要しつつけるのです。特にそうとは思わないので同意しないでいると、仲間たちからはスーパーモデル級だね!とか言われたとか、こんな美人と付き合ってるを羨まれたとかいって熱烈に同意の強要を続けるのでした。このビョーキ、現代の精神医学の教科書を見ても昔と同じく「治らない!」と書いてありました。おまけに知能には問題ないだけに資格試験や入社試験には普通にパスしてしまいます。全くぅ!症状に苦しむ神経症統合失調症の人たちが毎日苦しんでいるというのに、の人たちと来たら…自分は起きてから寝てまで一人でいい気分で過ごしておいて、周囲にストレスやトラブルを振り撒くとは、まあノンキな迷惑者です。この手の人に対して、周囲の人に出来る対処法は2つのみ。敵に回さないこと、そして合う頻度を減らすことだそうな。
電車のニイチャンの話では、そのオバサンというのは関連業界では有名だそうで、今でもあちこちの職場で解雇されたり同僚を追い出したりを繰り返しているとのことです。ああ怖い!