今年の漢字は「粛!」

年末になると暮れの定番な話題がゾロゾロ出て参ります。今年の漢字は「輪」でした。しかも読み方は「りん」ではなく「わ」の方!この漢字は基本的に「和み」とか「団結」とか、その他色々と良いイメージを反映しているようです。確かに今年は国民のなかのお祭りムードが盛り上がりましたし、不思議に社会全体を震撼させるような大規模な惨劇も起こりませんでした。とはいえ「輪」に体現された温かくて優しい出来事ばかりとは言えません。監禁や幼児虐待、ストーカー!まあ、こうゆうジコチューな事件も考えてみたら逆説的な意味で「輪」に関わる事件でした。そんなワケですが、小生には「輪」とは別の漢字が浮かんで参ります。実は近ごろは事件や話題が多すぎて思い出すのが全て今年の出来事だったか否かも判然としない感じもありますが、それでも無理矢理に蛯原が選んでみた今年の漢字は「粛!」ということに致しました。さてさて印象に残った話題を乱暴に羅列してみると「美川独立」、「矢口寝床騒動」、「ローラ・パパさん国際犯罪結社事件」、「みのもんた降板」、「猪木厳重注意」、「猪瀬氏ワイロ疑惑」、「みんなの党お家騒動」、最後に「キタチョー
の張成澤同志の失脚」…。いやにワイドショーネタに偏っていますか?自分で眺めていても恥ずかしい景色ですが、とにかく「粛」の字の示すように、不動の地位を築いた超大物たちが一瞬にして粛清されて大人しくなって活動自粛に追い込まれました。ホント〜に今年は人が「干される」条件とは何かを切実に考える出来事の続いた一年だったような気がする蛯原でした。世間では一般的に何かワルイことやマズイことをやったら「干される」というように信じられていると思いますが、小生の極めて主観的な見立てによれば、人間が干されるのは事件直後の対応のマズさとか、日頃の行いの悪さとか、本人の人徳の欠如とかのせいだと感じるんです。もちろんゲーノー人に関しては商品価値とか人気の旬とかいう要素もバカにできませんが、まさにその価値にアグラをかいていた人間こそが落ち目に泣くのではないんでしょうか。ご子息のセコい犯罪ひとつで沈没したみのもんた氏と国際犯罪結社のボスのパパがいたローラちゃんの違いというものでしょう。極端な話になりますが、何度マヌケやドジをやらかしても最後まで仲間が逃げていかなかったマーシー氏なんかをみると、やはり
ゲーノー人の見えない人徳は常識や経済だけでは解けない謎をたたえています。まあ偉くなくても没落の種は蒔かないに限りますねぇ!今年は小生も「粛」でした。お陰様にて干されるほど表に出ていなかったんで、今年は比較的平穏にして有意義な「粛」の年でした。いつか落ち目に泣くようなことがあった日に、誰が小生のそばにいてくれるんでしょうか…。