ユング風な夢

あまりにも奇妙な夢を見ました。見たのは25日未明だと思います。小生、普段から奇々怪々なことばかり考えている反動で、意外にアリキタリな夢しかみないのです。それが、今回見た夢はゼッタイ変でした。それは恐ろしく長くてリアルな夢で、あまりの長さに内容の大部分を忘れてしまうくらいでした。ただ最後の部分だけが極度に異常だったので書いてみます。前段は普通の夢凡庸な夢でした。始めは小生が実際に通っていた専門学校、ついで第二段は、どこかの大学です。それに続く展開がキテレツです。黄昏時の空の下、湖を見下ろす商店街の外れにある広場で見知らぬ若い男女が10人くらいでバーベキューをワイワイやっています。小生もそのなかに入って酒をバカ飲みしています。ギターがあって歌ったりもしました。このグループには前段の大学で謎の中国語文献を必死で解読していた仲間もいました。飲みながら湖を見ていると嫌な予感がしました。すると水面が突如として緑色に変わり、大きな波が立ち、湖上や湖畔にいた人々が物凄い勢いで商店街に向かう坂道を上って逃げてきます。小生たちはその様子を少し面白半分で眺めていましたが、水面から巨大な緑色
の蛇の頭が見えたときには「こりゃシャレにならん!」という感じで逃げる体勢に入ります。波が次第に大きくなり商店街近くまで押し寄せてくるとともに、角の生えた巨大な蛇が波に押されるように商店街に向かって突進してきました。もう全員が超パニック状態で逃げ惑います。小生は商店街の2、3軒目くらいの左側の呉服屋に逃げ込みます。中年の女主人は妙に落ち着いています。店のガラス扉を閉めて小生を奥の方へ通してくれますが、そのとき嫌なタイミングで蛇が店の前で止まり、こちらをチラリと見ます。まるでビニールで作ったオモチャみたいな感じの大蛇なんですが睨まれたらゾッとしました。しかし女主人は「平気平気」みたいに泰然としています。そうするうちに蛇は再び波に押されて進んで行ってしまいます。緑色の蛇体が道路を占拠しています。蛇が明らかに商店街の上にある神社を目指していることが解りました。それから、街の人たちが、この蛇に水をかけたりするのが見えましたが、この蛇に対して地元の人々が非常に優しい気持ちで接しているのだと感じました。そして蛇が神社にある池に自らの霊力で水を湧かせ、それを飲んだら湖に帰るのだという
予感を感じました。

れは如何なる夢なのか、ユング精神分析で解明したくなります。まず定番の解釈として思い浮かぶのが「水」や「湖」です。こりゃイージーに「潜在意識」の領域ということになるでしょう。そこから大蛇が街に向かって飛び出してくるのは、つまり小生の心に密かに蓄積?あるいは鬱積している何者かが爆発寸前の状態で出口を求めている!のを意味していると読めます。しかし小生の夢解釈はユング風です。フロイト風だと蓄積しているのがスケベ根性だったり怨念だったり嫌なものになりそうなのでフロイト風は却下します。あくまでユングでいくと、蓄積されているのは自分で把握し切れていない能力やアイデアなのだと考えたい気持ちです。なんか緑色の大蛇というのも意味深ですが、これが何を象徴しているのかは自分で色々調べて遊ぶことにします。