山下義彦氏 やってくれました。

まんせー!大学院時代から苦楽を共にしてきた山下義彦氏(芸名)がついに去る10日に6年間の苦闘の末に完成させた博士論文を東京大学にドカーンと提出することになりました。最後の最後で指導の先生が体調を崩したりして、ドン詰まりで血も凍る思いもしたんですが、こうゆう状況になると余計に燃えるのが山下氏、「必ずや乗りきってやりますよ!」といって難局の数々を突破してゆきました。昨日あたりは徹夜続きの追い込みで貯まっていた疲れがボディブローのように効いてきたようです。長いことお疲れさんでした!、ただそうゆう言葉をかけたい気持ちです。この論文は○○語についての社会言語学・対照的言語学および!機能主義的研究なんですが、その内容は日本の国語学で「いいさし」といった奇妙な名前で呼ばれる言語現象を扱っています。なにやらマニアックさを極めた作品なんですが、これまで○○語についての機能主義的な研究は皆無に等しかったことや、機能主義への評価が極度に低い日本で機能主義やテクスト言語学、それにエスノメソドロジーなどの手法を取り入れて、構造言語学だけでは見えてこない発話の多義性をめぐる秘密を明らか
にしたという意味で注目の論文です。おいおい!話が余計にマニアックになってきたぞ。そうそう、話は山下氏のことです。山下氏と初めて会ったのは学園祭の夜で、山下氏は当時は大学学部生でした。二人とも飲みまくった挙げ句の(@_@)状態で、ナゼか「たーぬーき、ぽんぽこぽん!」をひたすら連呼していました。その後、山下氏も大学院に入院し、ある言語学の発表会で再会したら、互いに言語学マニアでもあったと初めて知ってビックラこきました。大学院というのは頭のイイ人の吹きだまりのようにイメージされがちですが、実際に入院してみたら意外にも退屈な人間の見本市みたいな空間でした。頭が悪いヤツらもいませんでしたが、度量の足りないケチな野郎ばかりでした。そのなかで唯一ワイドショーネタで話ができる人物、それが山下氏でした。実は大学院にも面白いことが大好きという人は結構いるもんなんですが、大体が小さくなって暮らしています。山下氏はその代表みたいな人物なんです。しかし山下氏の本当の物凄さは、硬と軟のギャップです。山下氏の周りには非常にノンキな空気があって近くにいる人は誰でも不思議に居心地が良いのですが、実は
誰も知らないところ
で信じられない努力を積み重ねているんです。例えば大学時代から通訳として活動していたり、四年のときにはすでに著書の出版も決まっていました。普通ならツンツンキャラになっちゃいそうですが、山下氏は根性があるので、「ぽんぽこぽん」を貫いていました。去年の暮れもギャラが安いわ拘束時間も長いわという勤め先で働きながら夜は論文を書き、ちゃんと困った仲間のために貴重な時間を割いて親身の対応をしていました。もちろん職場でも同じく懇切丁寧です。よくカラダがもつなぁと驚嘆しておりますが、そのうえ芸人・蛯原のマネージャーまでやってくれているんですから、もう山下氏は活き佛です。ナマ菩薩です。この山下氏の著書やその後に手掛けることになった日本○○○協会の語学教材などの構成に蛯原も参加させてもらいましたが、山下氏とのエンドユーザーを意識した仕事はいつも楽しく、実際に人の喜びになる結果を出せました。ピンチを次々に打ち破る経験には快感さえありました。山下氏との仕事を通じて解ったこと、それは「ベストを尽くしていると逆風も楽しくなってくる」です!