復活一筋20000年!ギリシャ正教会。

このままで死んでたまるかホトトギス

突然ですがギリシャ正教会の話がしたくなりました。ギリシャ正教の考え方、やる気がなくなっているときにゃナゼか元気が出てきます。さすが復活一筋20000年という結構な宗教です!さてさて最初に何よりギリシャ正教会という名称です。たぶん何も知らない状態でギリシャ正教会と聞いたら、間違いなくオリンポスの神々を信仰する古い宗教か何かをイメージしたくなりそうです。まずギリシャ正教会キリスト教です。正教会という名前は英語ではオーソドックスとなりますから、正教会の「正しさ」には正統派キリスト教とか純正キリスト教という意味合いが前面に来ます。また頭に付いたギリシャという語は2つの意味を表しています。まずギリシャが昔の正教会の中心地だったこと、次に現代の世界各国にある色んな正教会のなかのギリシャ正教会ということです。一般にギリシャ正教会というのはギリシャを中心地にしていた正教会全体という意味です。これでは少し話が面倒になります。ギリシャ正教会のなかにはアルメニア正教会もあればロシア正教会もある、日本にもブルガリアにも正教会があるという景色ですが、そうするとギリシャ正教会のなかに、ま
た別のギリシャ正教会があるみたいな厄介な話にもなります。それでここでは同系統の教会全体を「正教会」と呼ぶことにします。正教会ローマ・カトリックより古い伝統をもっていますが、カトリックとは色々と違いがあります。ましてやアメリカで出来た現代風のキリスト教と比べたら、もう似ても似つかないキリスト教ということになります。正教会ではイコンというキンキラキンな聖画を掲げたり、儀式の間じゅう参加者が立ったままでいたりなど色々と表面的な特徴がありますが、実はカトリックその他との本質的な違いは、おそらく神と人間との関係の捉え方にあるようです。その違いが儀式の上に現れているとも言えます。カトリックその他では人間を罪深いダメな存在として捉えます。しかし正教会では人間は神の特性を反映する存在だと考え、人間がダメなのは実は人間自身の自由意思の結果だと解釈します。さて本来の人間は神の特性の反映ですから、人間には天地を作った神の創造力があります。また神の多様な側面が一体であるように異なる事情や個性をもつ人間も一体だと捉えます。さらに人間には神と同じ自由意思があると信じています。そして、キリストの復活と同じように人間の本質も復活する!人間、自分の意思さえあれば最後には神に近い本来の姿に戻れる!と教えています。これこそ正教会の真髄でしょう。復活!