過去の未来、未来の過去

あのころのオレの姿かホトトギス/そんなにも鳴かなくていいホトトギス

今日の午後は久しぶりに六弦琴をもって外に出かけました。大橋の下の堤防に座り銀色に輝いて重たく動く川の水面なんかを眺めておりました。仕上がったばかりの「セカンドラブ」からJポップあたりを歌なしで飛ばしていたら、通りがかった小学生3人組が「すっげー」、「うっめー」とか、(まるでドラマ・相棒の亀山巡査みたいな感じて)感動しながら近づいてきました。感謝の印に「千と千尋」なんか弾いたら、ずっと黙って聴いていてくれました。そして大喜びで帰ってゆきました。嬉しいですねぇ。むしろ子供の感性に届いたのは特に嬉しさの極みでした。その時、忘れ去っていたある種の感覚が意識のなかに急激に広がってゆきました。子供のころに未知の領域と初めて出会ったときの感覚。堤防で出逢った子供たちの上にあの頃の自分が鏡像のように映し出されていたのでした。子供たちの意識に小生も何かを残せたでしょうか。振り返れば確かに昔の小生には「こりゃ人間ワザとは思えない!」「一体何をしているのか!」とか思っていた技の一部も今や普通に出来ているのですから不思議、不思議です。でも本当に不思議なのは何かを不思議に感じる心とい
うのが実際に不思議を起こし得るということだと痛感します。「すっげー」とか言える何かに今後も出会えたら幸いです。