蘇る!

あの声は修行時代のホトトギス
 20日の木曜日、大学の学園祭の期間にあわせて同窓会というのがありました。大学の共同研究室に集まったのは91歳の大先輩から大学院に進学が決まった優秀な学生まで世代も階層も異なる面々、そこに現役の先生方を加えたコンパクトで気楽なものでした。同じ同窓会でも自慢話の競いあいの場は御免こうむりたいもんですが、今年は威張ったり見栄を張ったりせずとも周囲に尊敬されている愉快な皆さんばかり、わずかの例外となるイヤらしいエリートたちを除いては純粋に楽しい会話を楽しめた結構な午後でした。元々我が大学というのは昔は超名門で卒業生は誰でも知ってる大企業に就職できるのが当たり前という学校だったんですが、もう栄光の人生が当たり前の世界になると多少の変種や落ち人なんかが出てこようと特に咎められたり邪魔にされたりすることもないんです。自己紹介で祈祷師やってますなんて小生がブッ放しても「祈祷ってどうやるの?」てなもんで誰一人として動じる者がないのも気持ち良い景色です。
 さて当日は前任の名誉教授の先生を講師に迎え新興国の伝統食材や食料問題の話なんかも聞きました。ああ、懐かしい、あの頃の授業のときと同じ話しようです。そんな感じで昔の教室で昔の先生がたとヘナヘナ飲んでいるうちに自動的に昔のような気分も動き出します。そして小生に蘇ったのは昔の悪乗りです。そうすると昔と同じように元教授の先生は暴走する小生の背中のあたりをポンポンと軽く叩いてくださいます。三回も!!またやってしまったぁ、生まれと初めて勉強が面白くいと思えた大学時代のお決まりの状況が秘かに再現されたのでした。もう学生じゃねーんだぜ!そんな言葉がでてきたら同じ同窓会も地獄の世界となっていたのでしょうが、どうせアイツぁと言われるのも時には癒しになるもんです。先生、もう致しませんから今回だけは大目に見てやってください。