開運は地域とジャンルが限定…。

どうしてなのか最近になって是非とも欲しいと思うマニアックな本が続々と激安で手に入っています。岩波文庫千利休「南方録」、岩波思想体系「鎌倉旧仏教」、岩波古典文学体系「仮名法語」、小野清秀「神通術奥義伝」、岩波新書アメリカ・ルネサンスの作家たち」…ネットで探せば簡単なのかもしれませんが偶然に頼る身としては奇跡の連続です。 所感: このごろ多くて月に一度くらいのペースで神田の古本屋街に出掛けている。エビは基本的に運の悪い人間なのだが本に関してだけは異様に運があるというか縁があるというか…。断然ラッキーなのだ。しかし運に恵まれるようになったのは最近のことだから運というのは確かに好転するのだと痛感している。なにしろ近頃は神田に行けば欲しい本がドンピシャで見つかる。しかも大体500円以下という激安なのが見つかる。こんなことが続くなんて以前は全くなかったのだから気持ちいい。これだけでも嬉しいのだがラッキーは止まらない。いつも神田を離れるときには予算や読書計画や体力などの関係で必ず何冊かの本は買えずに泣く泣く帰るのだが次回には涙で別れた本が目の前に笑顔で現れる。角川の仏教の
思想シリーズ「認識と超越」や岩波思想体系の「近世仏教の思想」なんかに至っては2ヶ月後に行ったのに見事に売れ残っていてくれた。おお、オレサマを待っていてくれたんだな!。一方ラッキーにしても手が込みすぎの展開もある。シリーズものの本がバラ売りで出ているのに欲しい一冊だけが仕組んだように抜けているチクショーな状況に普段なら駄本しか並んでいない投げ売りコーナーを悔し紛れで漁ると例の一冊が超激安になって隠れていたりする。ついでに前から欲しかった別の本も漏れなく激安で付いてくるのだ。まるで本が向こうからエビ宮殿に遊びに来てくれる感じだ。まぁ「ヨーロッパの言語」みたいに探せど探せど遊びに来てくれない本もあるが人生は元々思い通りにならないものと心得て最良の機会を待っておくことにしている。それにしても古本運が急に好転したのはナゼなんだろう。考えられるのは一つだけだ。それは古本屋街につくと雑念を取り去り秘かに仏様の導きを求めるようにしていることだ。さて考えてみると他のジャンルでは祈願なんかしたことがない。もしや常に明鏡止水の心で事に当たったならばオールラウンドでの開運というのも可能となる
のだろうか…。