記憶がある?記憶がない?

このごろ日曜の夜にTVKで[初代]ウルトラマンの再放送をやっています。昨夜は小さいころに怖くて見られなかった「ミイラの叫び」でした。当時の子どもとしては怪獣はカッコよかったけどミイラは怖かったもんです。それが今じゃミイラ関係のトピックに飛び付いているんですから人間は怖いです。さて大きくなって怖いもの知らずになった今では見ずに終わった「ミイラの叫び」が見たくて見たくて仕方なく今か今かとミイラの夜の来るのを待ちわびていたんですがミイラの呪いか何かのせいで番組開始の直是に強烈な眠気に襲われ結局は少しも見られませんでした。しかも目覚めたのは番組が終わった3分後。確か「ミイラの叫び」のミイラはテレパシーを使えたという噂。やはりミイラに眠らされてしまったのかも知れない。それとも今になっても本音ではミイラが怖かったのか。フロイトなんかは本人は認めたくない欲求や恐怖が人間の意識や行動を自動的にコントロールしてしまうことがあるとや!さて所感:怖くて見られなかったのではないが見たら怖くて病気になった映画がある。それは「フランケンシュタイン対バラゴン」。怖かった。どんな話だったか
も何が出てきたかも覚えていないが頭が痛かったのだけ
は覚えている。大きくなってからの話だがアニメ「アキラ」。見たら気持ち悪くなって2、3日はメシがマズかった。小さいころの経験に話を戻せば「ミイラの叫び」以外にも怖くて見られなかった話がある。「サンダ対ガイラ」。映画だから見に行かなかったんだが予告編で聞こえてきたガイラの声だけで見に行くのは遠慮した次第だ。また確か怪奇大作戦かと思うが冷凍人間の回も見ていない。それから怖さとは関係ないが見たはずなのに記憶がモヤモヤしている話がある。ウルトラセブンの「ノンマルトの使者」。妙に美しい海辺の風景と猛烈な感動の他に何も思い出せない。それから何度も再放送があったのに「ノンマルトの使者」は全く見ていない。最近になってYouTubeが見られるようになったのに「ノンマルトの使者」は何かの都合で自由に見られなかった。円谷プロ関係の書籍ではノンマルトの使者のストーリーは把握できたが全体的にロマンチックな物語には海底開発を進める人類と海底文明との衝突という大きなテーマには先住民問題や環境問題なんかも関わっていた。それはブラッドベリなんかの描く世界観に極度に似ているんぢゃないか。怪獣特撮ものには似
つかわしくない余韻と美しすぎる映像だけが心に残っていたのはファンタジックな物語のせいだったのだろうか。考えてみればウルトラセブンはスリルや迫力より絵の美しさが印象に残っている。ノンマルトの使者の他にはウルトラQの「ケムール人」なんかを見てみたい。