得意技が封印された時の異邦人的感覚。

暴行事件で変に注目されてしまったたばかりに白鵬の立場は異様に悪くなっている。その勢いで独自のファイティングスタイルにまで相撲協会から文句を言われる始末!得意の張り手とカチ上げを封印された白鵬は予想通りにヒゲを切られたネコみたいな状態に追いやられた。得意技を禁止されるという特殊な経験のある人は少ないだろうけどカラダで覚えたことと違う動作をやると特に高度でもない動きや単純な手順も妙に不自然になっちゃう。唱え慣れている経典を別の宗旨のボーさんと一緒に上げたりすると途中でガッタガタになる。これも普通ぢゃないケースか。カミューの「異邦人」に出てくるムルソー青年ぢゃないけど今や変な成り行きで完全に嫌われものに成り果てた白鵬。土俵上でも何となく自分が自分ぢゃないみたいな感覚の気持ち悪さは物凄く解る。心から同情している。ああ気持ち悪い!