斎藤由貴さんと永遠の神話

小室哲哉氏の凋落ぶりにはザマぁ見やがれとは気持ちよく言えないに惨めで哀れだ。もう同情しかできない。しかし小室氏の言葉を聞いていたら宅のバルトが言っていたことが心に染みて悲しい。バルトといっても相撲取りぢゃない。神学者カール・バルトでもない。ウチのバルトとは言語哲学者のロラン・バルトだ。 なんで今さらというけどソクラテスだってナーガルジュナだって今なお面白いんだから特にバルトだけ面白くないというのは意地悪だ。確かにバルトには自分で放火しておいたくせに英雄気取りで火を消しにくるとか全ては30年前のロシア言語論のパクりだろとか色々な文句が出ているし今ぢゃバルトの理論も流行らないのも解るが。でもバルトが西欧で初めて指摘したように人は自分の頭で考えて言葉を喋っているつもりでいてもホントは言葉の魔力に操られてい喋ってるだけだという見方も今なお正しいようだ。何かの事実を語るにしても人は自分の意思とは無関係に話を物語に仕立ててしまう これはフロイトの無意識とは別の意味の無意識といえる。宗教学者エリアーデは神話の再生産を語りユングも作家の意図をリードする神話的な論理の存
在を語っているがウチのバルトがいうのは内容の選択だけではなく表現の選択までリードしてしまう無意識のことを意味していると言える。宅のバルトは「神話作用」という著書のなかで1950年代当時にアメリカ社会を脅かしていたソビエト政府の動向とメキシコ国境付近で頻繁に発生したUFO目撃事件との間に類似の物語の存在を見いだしている。なんとなく2つの別々の事柄を同じような感じに話したくなるのだね。日本のワイドショーを賑わす釈明会見にも類似化とか物語化の効果が見事に現れる。我が永遠の神話である斎藤由貴さんも堕ちたバビロンたる小室哲哉氏も不倫疑惑に対して二人とも相談したよに家で健康相談してましたという珍妙な釈明をしている。ホントはお医者さんごっこだったんぢゃないのか?これが不倫を疑われた議員なら夜通し政策を練っていたという形になりそうだ。ホントは別の何かを練っていたんぢゃなかろか?ゲーノー人同士の不倫なら二人でDVDを見てたになるでしょう。何のDVDだったのよ?しかし物凄い言い訳もある。誰の言い訳かは忘れたが浮気現場を押さえられたのにプロレスごっこしてたと弁解した有名人がいた。しかし言い
訳の極致は間違いなく気がつかないうちに麻薬がパンツに入ってきたという勝慎太郎の発言と元シャネルズのマーシーがミニスカ盗撮事件を起こしたときのミニにタコ発言だろう。こりゃ宅のバルトでも刃が立たない。