小室哲哉と平家物語

もう生き恥を晒すくらいなら引退してやるうぅ!可哀想な小室哲哉氏の記者会見からは特有のナルシシズムをを感じる。やっぱり気位が高い自惚れの強い人物だったのかなと溜め息をつきたくなる。確かミュージック・ポートレートといったか著名人が思い出に残る楽曲とか人生を変えた音楽を語る番組で他のミュージシャンなら自分に影響を与えた楽曲を紹介するところを小室氏の場合に自薦されたのは全て自分の作品のみだったので背筋に変な寒気が走ったのを覚えている。そりゃ他の回を見ずに出演したら作品を年表代わりにして自分の半生を振り返ろうとするのも分かるけど物凄く気持ち悪く感じたのは事実だった。もちろんゲージツ家やゲーノー人にとっては性格の歪みも一種の財産だし天才には適応障害やソシオパス的な部分も付き物だろうから普通ぢゃないことが悪いことぢゃない。でも凋落した天才が華やかなりし昔と同じく常に自分を話の中心に置いて喋っているのをみると世の無常と人間世界の悲哀を感じる。ありゃアイゼンクだったっけか。天才を生み出す主要なファクタは本人の能力というより特定の能力者に対する社会のニーズだと言っていた。おそらく小室氏が
姿を消した後には新しい別の天才が現れてくるだろう。そして詩人アポリネールか誰がの「詩人の魂」ぢゃないけど小室氏の作品は明日も何もなかったかのように街に流れているだろう。♪詩人が街からいなくなった日にも 歌は流れてる 何時(いつ)も 詩人の名前も其の訳も知らず みんな陽気に歌う…。