効果がない逆効果な行動

関東に大雪が降ってから一週間後のこと所用で帝都に出たときのこと。確か目黒近くの住宅街だったと思う。住宅の間を走る道の両端に100メートルくらいに亘って取り退けられた雪がミニ山脈を形成していた。しかも完全に凍結している。当面の必要から雪を道路から排除したのだろうけど雪が道の溝を塞いでしまい結果的に雪も溶けず道も水浸しの状況が一週間後も続いていたのだ。こうゆう無意味な行動は永遠に繰り返される。思いつきの累積は人間の思考を止めてしまうことがある。思い込みが定着した後で誰かが問題点を指摘しようが世の中こんなもんやとか言って誰も耳を貸さないのが関の山だ。同じような効果のない行動は世間に無数にある。「あっ危ない!」やら「ちょっとストップ!」などと注意喚起するクセのある人も見かけるが自分だけ納得して発する言葉の大半は情報構造からしても有効性からしても意味がない。何が起きているのか何をすべきなのか。どこに危険があるのかを知らさない限り相手は適切な反応が出来ないのは言うまでもない。んなことするくらいなら黙って手でも引っ張った方が効果的だし効率的だろう。効果のない行動には改善が必要なのだ
。基本的に勉強しなさいで勉強したやつもいないし自慢話をして感服してくれる大物もいない。それでも多くの人が今なお表出主義的な言語観を当たり前に信じ込んでいる。でもホントは何かをすると何が起こるかを丁寧にフィードバックしないと行動の有効性は確認できない。世の中は思い通りにならないなんて達観するのもカッコいいけど達観の前に丁寧なフィードバックを試してみるのも悪くないだろう。