合気に迫る

久しぶりに合気上げの感覚を確認したんで合気のスイッチが入ってしまったようだ。バカだねえ。合気とは何かについては様々な仮説があるが吉丸慶雪先生は合気とは純伸筋力から生まれる力だと説明された。この説明は最も合理的だと感動したものの悔しいことに文字による説明だけでは少し理解しくいし自分の感覚に移行させるのも難しかった。ただ吉丸先生の解説には純伸筋力とは別に伸長力という概念も出てくる。これが合気を把握するための何かのヒントになりそうだと思った。普通に伸筋だけで腕を操作すると腕を前方伸ばして手のひらを前に向けた状態になる。これでは吉丸先生が言う屈筋も働いている状態になる 。そこで吉丸先生が本当に言いたいことが何なのか色々考えてみる。まず腕そのものの長さを伸ばす動きを解剖学的に検討すると腕を伸ばす動きとは肘関節を伸ばそうとする操作と理解できそうだ。同じく指の長さを伸ばす動きも指の全関節を伸ばそうとする操作と言い換えることが可能かと感じた。すると伸長力の概念は腕や体の作る特定の形というより各部の動きの方向性に近いか。それなら幽霊みたいな手のままでも伸長力を働かせることが可能になるん
では。この感覚で動いてみる腕の
経絡の陽経側に微妙な緊張が埋まると同時に陰経側の筋肉はリラックス状態が保てる。しかも確かに動作に伴う抵抗感が劇的に小さくなったし力点の移動もラクなようだ。この理解は当たり前だが個人的な所感もしくは仮説だ。だから吉丸先生の伸長力とは全く違う操作の話になっている可能性が高い。ただ吉丸先生は極めて開明的な方で武田先生の伝統とは別の合気も存在し得ると言われるし実際に当方の仮説が予想どおり頓珍漢だったら操には作即座に別の名前を付けたい。