酒の力vs修行の成果

昨日も典型的なインテリ崩れの末路みたいな方と出くわした。1時間あまりも屋外で立ち話をすることになった。この人物は60代だというのに毎度のような同じ話を繰り返す人になってしまった。かつての精悍な様子もなく深い洞察力も今は幻のようだ。当方も昨日の寒さの中で薄着のまま長い長い話に付き合っていたのだから間抜け千万だ。このときは改めて武当道の恐るべき効果に自ら驚嘆した。しかし1時間はキツい。さすがに手足が冷えてきた。それなのに向こう様は平然としている。まだまだ同じ話を続けたい景色だ。特に何か修養を積んでいるワケでもないのにと思ったが朝から酒浸りなんだから日本の寒さくらいなら何でもないのも当たり前か。それにしても寒さ呼吸を整え心を深め体を操作するだけの武当道の練習よ寒さの中で退屈さに耐える方が段違いに苦しい。いや寒さは何とかなるが退屈さに耐えられない。これは修行というよりジャイナ教の苦行だ。ああ修行によって退屈さにも動じない度量がほしい!