魔術的な現実と三力の働き

近代西洋魔術の歴史の中では魔術の近代化を目指した黄金の暁団と東洋のヨガの理論を取り入れた神智学協会が二大巨頭になれか。シュタイナー教育で知られるようになったルドルフ・シュタイナー人智学も神智学の系譜に起源があると言われる。さて神智学協会の大立て者の一人だったヴラバツキー夫人は魔術的な能力を覚醒させるためには日常を魔術の論理で理解する必要があると言ったとのことだ。当方も試しに魔術的というか神秘学的な論理で語ってみようか。近ごろ成り行きで嫌々ながら某宗教団体の入門儀礼用を受けてきた。さっそく翌日から運の潮目が良くなってしまった。カネもないのに思いきって新しい道着を買ったが翌朝には珍しくギャラのいい急ぎの単発バイトが入った。その同じ日には長らく連絡してない人物に用事が出来たのだが翌日には意外な時間に意外な場所で出会って用事を済ますことが出来た。ついでに昨日なんざぁ普段から当方をバカにしている知り合いにギターの演奏を見られてしまったのだが妙に受けて評価が根底から変わってしまったこんなに霊験あらたかだと例の宗教団体の側としては鬼の首という感じなんだろうが残念。これは断じて某宗
教の功徳の現れぢゃない。その証拠にイニエーション以降は全く教団所定の作法で拝んぢゃない。それはそれで向こうさんは一度でも拝んだら霊験が現れるんだぁなんて反論してきそうだが通用しない。なぜなら当該団体は他の宗教行為をすると霊験が現れないと断言しているが当方としては正しく真言宗の作法で修行を続けているのだ。断じて言うナムナムのせいぢゃないぞ。では魔術的に何が作用したのか考えてみた。思い当たるのは三力を丁寧に実行したところか。三力では如来の加持力と法界の力と修行者の功徳力を一体化させる。当方は自分が人生の中で蓄積してきた行動様式や技術や智恵なんかを全て大日如来様に加持してもらった上で同じく如来様に加持して頂いた宇宙全体の仕組みや働きと連動させてゆくと観想を凝らしていく。こうしていると人間の個性や能力なんかが仏様の智恵によって現実に意味のあるものに変えられていく感じになる。もはや俺様の腕なんかぢゃない全ては仏様の働きだぁ。仏様の働きだから人並み外れた物凄い威力を現せるんだと魔術的に理解してみた。