♪学〜び切れない儒っ学ぅ!儒学よ〜ん

しばらく回らなかった洗濯機だが今朝になってダメ元で試してみたら運よく回ってくた。いや助かった助かった。ここ数日は小さな悪や不謹慎も許されない今の正義の時代を考えながら朱子学理気説とは何なのかを復習していた。朱子学のアウトラインを見直すと色々と意外なことも判ってきた。これらは儒学屋さんには基本的で当たり前な話なんだが個人的には発見だった。江戸時代には窮屈な世の中を作っていたと目される朱子学が実は元々孟子の思想を強く受け継ぎ人間を徹底的性善説で捉えている一方で悪も一時的に現れた人間の一面だと見ていた。また今の朱子学という語が朱子本人の理論体系だけでなく陸九演の説を取り入れた以降の新しい理論体系の2つを指していることや陽明学朱子学格物致知(世の中の仕組みの観察と研究)を発展させて生まれたことも判った。それに日本に現れた伊藤仁斉の古学は朱子学陽明学のような理論体系を離れ直接的に孔子孟子に迫ろうとする学問だったことなども確認できた。そして江戸後期には思想界に巨大な影響を残した石田心学も宋代に朱子と激しく対抗していた陸九演の提唱した学風に由来するというのも意外だった。ホントは正義や悪の問題が気になってたんだけど朱子学の広がりに対する関心だけが大きくなった。まだ何も学んでないけど儒学はホントに学び切れないかも。あわわわわ。