一生成仏の意味:正しさは熱意より丁寧さに

クイズ:一郎さんと太郎さんは大学を受験しました。その年は二人とも合格できませんでした、でも次の年には一人だけ受かりました。どちらが受かったでしょう。答えは一郎さん。そのココロは一郎さんは浪人が一回だけだったから。ところで日蓮様が書かれた一生成仏抄という御遺文で一生成仏について解説しましたが一生成仏とは成仏するまでに何度も生まれ変わらないで一度の人生の間に一発で仏の境地に到達できるということです。世間には死ぬまで仏様の境涯のままでいられるとか一生の終わりに成仏の相になれるとか誤解している残念な人もいますがこれは単純に国語力の問題です。御遺文を少し丁寧に読むように努めましょう。んなふうにザツな理解だと一生成仏より多生成仏の方が楽しみになってしまいます。これは一浪と多浪の関係に寄せて理解すると間違わずに一発で理解できます。人様に仏様の道を説こうなんて人は特に仏様の恥にならないよう行動しましょう。気分や感情に委せて行動するよりは丁寧に勉強し内容を自分のものにしてから人様に会う方が説得力も出るってえもんです。もし幸いに古典が解る人は日頃から御遺文に親しみましょう。古典国語が読め
ない人なら読める人に助けてもらいながら御遺文を丁寧に誠実に虚心に理解していきましょう。やっぱり根拠のない自信より地道な丁寧さです。それより大切なのは普通の毎日を普通に丁寧に生きて自分の普通な幸せを普通に周囲に分けてあげることでしょう。