教訓:ホリエモンのロケット

ホリエモンのロケットは北海道の小さな町の大きな夢を載せたまま悲しく落下してしまった。打ち上がろうとしていたロケットの前に立っていたのは確かに人々の切なくて明るい希望を背負ったホリエモンだった。少なくとも朱子学や華厳学の価値観からしたら今のホリエモンの姿が美しい。昔のホリエモンと言えば悪どく稼いで下品に使うみたいなイメージだった。本人の意図は確かめようがないけど間違いなくホリエモンは悪役レスラーのように自分から下品で露悪的なドス黒い光を放っていた気がする。一説には当時ホリエモンの仕業にされていた悪行の大部分は部下や取り巻きの仕業だったとも言われた。もしかしたらホリエモンは変な空気に乗せられてしまっただけなのかも知れない。んでホリエモンは心を入れ換えた。心を入れ換えて今や他人の夢や希望を背負うことでしか得られない喜びや幸福感の世界に入っているようだ。しかし善人になったホリエモンは不運に見回れっぱなしみたいに見える。やることなすこと思い通りにゃ行かない。あれだけの知能と勝負勘と度胸に恵まれて全てを思うがままに動かせていたよに見えた野郎が心を入れ換えた途端に運を失ってしまった
ようだ。でも一般論としては悪魔の才能なんざぁない方が望ましい。ホリエモンは心を入れ換えたときに初めて普通の世間の仕組みの中に戻ってこれたと解釈したい。そうぢゃなけりゃ悲しすぎる。逆に悪魔から用済み扱いされ見放されるのは悪いこっちゃない。悪魔と縁を切ったホリエモンは絶大なパワーを失う代わりに見た目とは無関係に確かな手応えだけは確実に得られると感じる。人間のパワーが悪魔からのプレゼントなのか悪魔がパワーに群がるのかは不明だが間違いなく悪魔は巨大な影響力をもつ人間を誘惑し利用する。そして各々の人間にジャストフィットしたサイズのフィールドを失わせてしまう。これは悪から立ち直った人ぢゃないと解らないことだし立ち直った人なら誰でも解るはずのことだ。悪魔に見放されたホリエモンは必ず本人に最適な規模のフィールドを探しだし誰にも達成できないよな偉業を成し遂げてくれそうだ。さあて今日は何を始めているのだろうか。