日蓮的宗教の超ヤバそうなとこ。即身成仏に迫ってみた!

仕事さがしのインディードのCMの落ちが超弩級に面白くない。いや落ちが解らない。それどころか落ちがない!さて面白くない話をしても意味がなさそうだし話題を一気に買えましょう。突然ですが曼陀羅マントラに即身成仏の話!でも日蓮の話。どうやら日蓮が発見した法華経の実践体系は行為としては完全に密教そのものであり密教なしでは成り立たない世界なように見える。こりゃ相当ヤバい領域に入ってしまったか。思えば現世利益と境地の確立を一体化する感覚も当時としては密教のみが強調するものだったから日蓮的宗教の修行観も実質的には密教のヨガ思想と全く同じものと言えた。その前に日蓮は生身の仏を軽く超えた永遠なる仏の絶対的な働きを独自の曼陀羅に表現したが当時としては密教最大のセールスポイントだった大日如来が見えてしまう。もう日蓮的宗教は純和風密教だとさえ呼べる感じだ。逆に日蓮をマジで密教の改革者の極点として絶賛することは出来るかも。現在も複雑で多様すぎて困る密教の技術体系を見事に抽象化し極度にシンプルな形に再編したのだから日蓮は偉い!日蓮が出現して以降の密教は無意味に煩雑なだけの世界になってしまいそうだ
。ここで非常に気になることが一つある。日蓮による即身成仏の概念の摂取だ。立正安国論を発表したころの日蓮は根拠が経典の中に見つからないのに理論や実践方法を構築したり提案したりするよな人間を激烈に批判していた。んなら空海が大々的に用いた即身成仏という語も密教経典ではなく菩提心論という論書のみに由来するのを日蓮が窃盗行為として批判するのは当然だ。しかし!自らも盗品と知っている即身成仏という材料だけでなく曼陀羅法身仏までを自分の体系の中心に据えた気持ちが知りたい。日本天台宗法華経信仰の実践部門を諸宗からイージーアウトソーシングする形で補ったのを非難しただけに非常に気になっている。この件に関する日蓮本人の釈明があるか否か当方の限られた情報では確認できていない。そこで頑張って日蓮側を弁護すると日蓮的には初めから法華経に大日級のスーパーブッダが示されてるんなら密教なんて引っ張り出してくる必要もない。しかも法華経そのものへの礼拝が明示されているんだから極限の方法として法華経のタイトルそのものを賛嘆するのも悪くないんぢゃないのとか言えないでもない。即身成仏だって法華経の重要なテー
マだった。それでも当方は真言密教だ。なんでかは次の機会に…。