夫人と殿下の絢爛たるプライド

ビザンチン帝国が滅亡した後のパレオロゴ家の運命にも拭いきれない哀愁と悲壮感が漂う。それで急に解った。夫人と殿下の周りを包んでいたゴージャスでビンボー臭い独特の空気の正体。それは常人には逆立ちしても実感できそうにない落ち人だけが知り得る絢爛たるプライド!そうだ!夫人と殿下は現代を生きる落ち人だったのだ。そうゆう思いで舞踏晩餐会のゲストたちを眺めてみたら確かに微妙な場末感とか高貴なる翳りとかが感じられる。では改めて魅惑の世界を心の中に再現して頂こう:

美川憲一(お黙り!)、松方弘樹(仁義なき闘い)、朝丘雪路(金持ちすぎて現金を見たことがなかった)、浅香光代(あたしゃ許さないよ!)、カルーセル麻紀(本名は鉄男さん。舞踏会には二度も出席)、小池百合子(レガシーの女。もちろん都知事になる前)、キム・ヨンジャ(本国で不当なイジメにあったとの噂も)、假屋崎省吾(ううむ)、アパホテル女社長(ううむ)、石田純一(不倫は文化?)、デーブ・スペクターの嫁(嫁の方です)、五木ひろし(うっううむ)、西村智美(資格の女王)、楽しんご(……)、谷隼人(たけし城攻撃隊長)、柏木由紀子坂本九未亡人)、萬田久子(アッコと友達。愛称はマンキュー)、神田うの(なんと言おうか)、畠山みどり(借金王)、高須克也(とにかくゴージャス)、佐渡ヶ嶽親方(どすこい)……(以上はNPO法人アースエイドソサエティ」の公式HPに基づきます)。

ビザンチン皇室というのに塩野七生さんや元竹田宮様の名前がないのが不満だが小さいことは忘れよう。それにしても派手に輝かしいけど不思議に痛々しい顔ぶれ。まさに諸行無常の盛者必衰か…。そこで改めて思いだそう。落ち人の人生は平家物語が終わったところから始まるということを。そして思い知ろう。落ち人はモトが凄いから落ち延びたら落ち延びたで我らより遥かに絢爛だということを。なにせ我らはビンボー臭いんぢゃなくてフルにビンボーななんだからね。