ローラよ!イノセンスに警戒せよ

モデルにしてCMタレントのローラさんによる米軍基地建設に反対してヘノコの美しい海を守ろう的な発言に対してデーヴ・スぺ久ターが呈した批判が総スカンなんだそうま。またしてもゲーノー人は政治的発言を控えるべきなのか的な結論ありきの是非論が巻き起こるのか。もはや体罰反対と同レベルに批判不能な神聖不可侵の見解なのは誰でも知っているはずだから初めからローラ発言への批判そのものが批判の対象になるのは解っているのだ。ついに日本にも米国流のイノセンス崇拝に支えられた幼稚なロマンチシズムまでが上陸したかと嘆くばかりだ。もちろん近代国家に生きる我らとしては民主主義の原則に従わざるを得ないし民主主義の原理に従えば誰が何について何を言うかは自由だ。だからローラさんが何を言おうが勝手なんだが端的に言って民主主義は相手と異なる価値観や信念の持ち主による反論も許されていることを思いだそう。おそらくローラ発言に対する違和感の源泉はローラがゲーノー人の分際(?)で政治的発言をしたとこぢゃなくて幼稚なロマンチシズムが巨大な影響力を利用てきる現実への危機感だったのでは。つまり衆愚やファシズムへの危
機感?もちろんロマンチシズムやイノセンティズムには社会の望ましい方向性を明確化するための参照的機能が期待できるが政治の仕組みや社会の事情や人間を縛る複雑な利害関係などを全く考えないままに思い付きで政策に対する要求を打ち出す風潮は単なる快楽の流行に落ち着きそうだ。
ただロマンチシズムが社会の現実に対して無力だった歴史くらいは背負った上で悲しく切なく意見を表明したら如何かと感じる。日本社会は西側の風潮に乗る前に少しだけ立ち止まってみて米国ぢゃ普通な感じの動物大好き子ども万歳なイノセンス崇拝という特殊すぎる文化について丁寧に検討しておく必要がありそうだ。