会いに行けるアイドルは会いに行けない

NGTの山口眞帆さんもドイヒーな目に遭ったもんだが事態が予想外の方向へと物凄い勢いで巨大化している状況そのものが山口さんにとっては新たな苦痛になるに違いない。ここで改めて確認しよう。会いに行けるアイドルのファンは普通の意味でアイドルに会いに行ってはダメなのです。そういえば昔のゲイシャがホントに会いに行けるアイドルだったことを多くの人々が知らないし忘れている。もちろん現在の会いに行けるアイドルと当時のゲイシャとは成り立ちも境遇もコンセプトも大違いだが確かにゲイシャは街のアイドルという側面を持っていたし山口さんと同じように温かいファンに支えられる一方で悪質なファンにも悩まされていたようだ。聖地は草深い田舎の小さな街に過ぎないが昭和50年代に入るくらいまでは驚くほど多くの料亭があり今のアイドルと近い世代のゲイシャさんも多数活動していた。今は別々の世界に入った元ゲイシャさんたちや当時の街の若者たちに話を聞いてみたら実際に若いゲイシャさんは地域のアイドルやスタアだったらしい。街の食堂や喫茶店(なぜか当時は喫茶部と呼ばれていたようだ)で街の若者たちもオフのときのゲイシ
さんたちと普通に会話できていたらしい。また大多数の節度あるファンたちはアイドルの寮の場所を知ってはいたが特別な接近工作は控えていたそうな。ただし夜な夜な寮の前で待ち伏せしたり酔った勢いで過激なアピールを試みるストーカー的なファンもいたのだとか。むしろ普段の生活空間の中で普通の仲間のように接していたファンの方が実はアイドルからも好感を持たれていたとも。ゲイシャの間での陰湿なイジメやネガティブ・キャンペーンもあり芸よりイロで人気を勝ち取るメンバーが持て囃されたりして不条理に苦しむアイドルもいたのだとか。ある時期に一人の巨乳アイドルが通っていた食堂はアイドル目当ての客で異様な繁盛を見せたという話も。しかし店も複雑な気持ちだったし当のアイドルは実は自分の巨乳が嫌いで悩みのタネにもなっていたんだとか。今のファンなら押しメンのアイドルに好感を持ってもらうのにプレゼントを送るのかも知れないが昔の太オタみたいなファンは座敷という限られた時間の中でアイドルを楽しませるよう努力をした。んなファンが芸人みたいなセンスを磨いてたせいで街にはツカミの上手い面白人間が増殖していたんだとや。
確かに今でもオタ芸の人は不思議と明るいもんね。んで今なお聖地には男女を分けず日舞や楽器ができたり笑いが取れたりする年寄りが格段に多い。それが聖地に限らず今ぢゃ飲んでも鬱憤晴らしくらいしかない客だらけになった日本の街は退屈で仕方ない。AKBや吉本みたいな人為がなくても昔はホントに会いに行けるアイドルやゲーニンがいたのだね。もはや会いに行けるどころか隣のゲーニンやアイドル!