相撲報道の社会力学

やっぱり〜いぃ。貴乃花事件も確かに相撲協会の闇を白日の下に引き出したとこまでは少し痛快だったが当時の空気ぢゃ問題点だらけの行動なんかは正面から批判できたもんぢゃなかった。あれは何か何でも貴乃花氏を特別扱いしようとする巨大な社会的力学の現れなんぢゃないかと勘ぐってたが今度の稀勢の里の釈然としない引退が称賛を受けているのを見たときに初めて判った。当方はドンカンでした。相撲界は人気者の顔は決して潰せない仕組みで動いているのだ。よく考えてみたら相撲取りの魅力は人気を集めながら巨大化する。当然ながら相撲取りの実力もまた人気を集める大きなファクタの一つだから基本的には商売が信用で成り立つのと同じで相撲の命は人気だ。人気やヒイキが相撲界を成り立たせる絶対的な土台だとしたら人気に支えられた特定の相撲取りを批判することは結果的に背景にある膨大なヒイキの層を敵に回すことになり最終的には人気の力学で動いている相撲界そのものを否定することにもなりそうだ。ということで相撲取りを悪くいうこと自体が構造的に不可能だと結論したい。。