形式犯

厚生労働省も融通が利くばかりに災難でした。カルロス・ゴーン氏が追及されている罪は書類の不備なんかだからゴーン氏は形式犯で会社を食い物にした罪を問われているんぢゃない。形式犯と言えば政治家が追及される犯罪は大抵が緊急避難的な帳簿処理だったが有罪になった場合も形式犯として処理さろた。この手の疑惑は主に与党で向けられるが社民党のボス的な存在も経費配分を調整する目的で調整に不正な操作を加えた。そのときの弁解では帳簿操作は至福を肥やすためぢゃなく活動資金の調整のために使ったことを強調していた。確かに形式犯というのは一般的に実害が極度に小さい。思えば今回の厚生労働省の手抜き統計疑惑も今のところ手続き上の不正や不手際が責められているに過ぎず手ねきされた統計に現実を正しく反映されていたか否かが問題にされているワケぢゃない。それで思い出したのは巨大地震の揺れに見事に耐えた姉葉マンションのことだ。不正の追及をライフワークみたいにしている人は実害のある不正行為にも人を救うための不正行為にも等しく激しい怒りを示す。もちろん正義の小さな破綻が巨大な実害の導火線になるのは当方も知ってはいる。
さり
とて自分が気に入っている法律を少しでも犯す人間を杓子定規にリンチ的に断罪するよな人には権力を与えたくない気がする。ホントは法律を節度をもって破りながら助け合っていた日本は今より幸せだったかも。