阿字観と身体操作

座禅で気持ちよくなったときのカラダの状態が意識できるようになったのは最近になって姿勢の偏りが修正されはじめたためだったようだ。座っているとカラダ全体が拡大していく感じになるにつれてリラックスしていく。ついでにカラダの芯が温かい!あれれぇ?こりゃ阿字観ののときの観念そのものではないかと試しに月輪観に入ってみた。阿字観でも月輪観でも胸の中に生じた白い球形の月が全体へと宇宙拡大してゆく感覚をイメージする。やってみると確かにエネルギーと光で一杯の広くて深い空間の中にいる気持ちになる。しかし先日はイメージを作るときに身体の微妙な操作を加えてみた。するとイメージにリアリティーが出てくるぢゃないか。特に月がカラダ全体を包むくらいの段階で物凄くリアルになった。具体的な操作として肩先を左右に広がるような看学で少しずつ下げていく。感覚が把握できたので今度はカラダを操作しないで先ほどの感覚だけを考えながら再び月輪観に入ってみると自然に同じ感覚になっていった。おそらく座禅に慣れてきて姿勢が整うにつれて何も意識しなくても自然に肩先が下がるようにできるようになりそうだ。どんなもんだろうか。ちなみ
に月を縮小するときは肩は下げたままでヘソの
前の定印を少しだけ引き上げる気
持ちになると月は胸の中に気持ちよく収まった。ただし月輪観は正式には本尊の前で行うのが原則だから最後に月を胸から出して本尊に返すのを忘れずに!